このところ、氷点下が続き、寒くて家にこもっていた。
水道の水が出なくなった家も多く、毎日、雪捨てに
終われる。こんな寒さは初めてだ。
雪が降るのは、昔はもっと降ったような気がするが。
夕方になって、犬と散歩する。犬も滑って歩く。

街の旧家や屋号の名を調べて、地図に落とし込んでいる。
通りに面した家の移り変わりに驚かされる。
ああ、そんな店もあったなという感じ。
自分の育った家も数年でなくなるだろう。
米屋、金物屋、八百屋、駄菓子屋、電気屋、自転車屋、
乾物屋、パチンコ屋、本屋、靴屋、薬屋、タバコ屋、
町辻からみんな消えていった。
これじゃ、町を走る子供いなくなり、
買い物かごを手にする人がいなくなり、商いもダメになるわけだ。
調べていくと、旧家が町を牛耳っていたのも縁戚関係からだと
読み取れる。新参者は追われて、町には入れない。
消えていく。縁戚の強さは郡部や村に強く残っているようだ。
確かに、新しい人や家が入ってくることで、
少しづつ崩れて言っているが、まだまだだ。
戦前の隣組の発想は町内会が元になっているようだ。
互いに見張り、噂をし、流言が渦巻く。

今日も、雪が静かに降り積もっていく。
障子戸越しに明るい。雪明りとはうまい言い方だ。
それにしても、なぜ、雪が降ると周りの音が
消えてなくなってしまうのだろう。