先日、ウォレン・ビュティとジュリー・クリスティの
映画「ギャンブラー」をBSで観る。
五十年近い前の映画だが、見逃していたものだった。
ロバート・アルトマン監督のウェスタンだ。
開拓時代の売春宿が舞台に、雪の町で繰り広げられるストーリー。
小さな町の出来事だ。
カードを使うギャンブラーの話ではなく、
人生をたいした役付きカードも持っていないのに、
ブラフ(こけおどし)ですり抜けようとするウォレン・ビュティ。
売春婦のジュリー・クリスティに知らず知らず恋してしまい、
カード(交渉)を切ること(成立させる)に失敗し、
ガンマンを相手にすることになる。ガンマンのふりをしていたが、
人を殺したこともないウォレン・ビュティが狙われる。
鉱山に雇われた荒くれ男たちとの撃ちあい。
倒した後に、雪の中に倒れこむウォレン・ビュティ。
ポーカー(勝負)に勝つたとはいえ、死んでしまう。
しょせん、人の一生は勝つ、負けではなく、ただ過ぎて行く。
哀しい時間だと思う。ナッシング、虚無だと思う。
映像も新鮮に、全編に流れるレナード・コーエンの歌が
映画のもの哀しいテーマに調和していた。
レナード・コーエンを聞いたのも久しぶりだった。
つい「スザンヌ」を聞いていた日々を思い出す。
雨の午後だが、妙に爽やかな風を運んできた。
濡れて、色鮮やかに咲く紫陽花が好きだ。