近くのK邸の薔薇が見事だと言う話が出て、
家人と見に行くと、午前の眩しい日差しを浴びて、
赤、黄色、ピンク、白と庭中に輝いていた。
薔薇が約七十種類、いろんな薔薇が咲いている。
とりわけて、私は薄い紫や薄桃色の薔薇の方が、
花屋で売られている深紅や黄よりも好きだ。
卓や支柱もご主人の手作りだとか。
根気と根性の賜物である。
多くの花弁で埋まっている薔薇は
二階の窓まで伸びて飾られている。
花が重い分、下から見上げた方が美しいと、
ご主人が教えてくれた。なるほど。

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薔薇は落ちると一斉に地に散るので、
少しずつ掃かなければならない。
手前に背丈の低いもの、後方には背の高いもの。
視覚的な構成や色のバランスも庭造りに欠かせられない。
薔薇という漢字はまさにその姿にふさわしいから面白い。
その薔薇の棘に指を刺して、それが原因で亡くなったのは
詩人のリルケである。薔薇には気をつけなければ…。
ご夫婦で薔薇を愛し、育てているK氏。
薔薇庭園と呼ぶにふさわしい空間であった。