暑い。と、口にするのも暑い。

子供の頃に暑いと言うと、せいぜい31,2度だったはず。

プールがなくて、川に泳ぎに行き、毎夏、誰かが溺れてなくなった。

鮎や鮴を捕まえ、石の上で体を温め、グミの酸っぱい実を

口にしたものだ。田には赤い布がぶら下がり、

農薬が巻かれているので口を押さえ、息もせずに走った。

あの思い出は、皆が持っているはずなのに、

バラバラに各自の思い出となっているに違いない。

記憶は財産だと思う。

寝たきりになった時に、思い出すものがあれば幸せだと思う。

温かい思い出が一つあれば、人は生きていける。

暑苦しさから、ふとそんなことを思った。

雑事で忙しかったが、一息ついたので、

カズオイシグロの「わたしたちが孤児だったころ」を読書中。

生まれてから、皆、孤児なのに違いない。

メダカに子がいっぱい生まれたが、

果たして何匹生き残るれるだろうか。