旧白峰村での白山僻村塾に行く。
その前に、同じ西山にある白山高山植物園へ。
山道を上がると、ニッコウキスゲが高原を黄色染めて、遠くに
残雪の白山が望める。ショウマも白く咲いている。
これからシモツケソウ、マツムシソウが咲く。
白山よりも一ヶ月ほど早く咲くらしい。
NPOの方々が、白山を正面に見えるような地にこしらえたお花畑である。
写真左が御前が峰、右の方に別山。

日光黄菅と白山

三時からの僻村塾で、湯川豊さんの「夜の読書」(来月発売)トークを聞く。
僻村塾に顔を出すのは三年ぶりだろうか。
湯川さんは文藝春秋社で長らく編集者をして、退社後は大学で文学を教えている。
これまでも、わたしが好きな宮本常一や須賀敦子の話しをしてくれている。
湯川さんいわく、「本なんか読んでないで、勉強しなさい」という親が多い。
大学生も本を読まない。どんどん読書人口が減っている。
それは、日本人にとっての一流が、東大に入り、政治家になる人、
官僚になる人といわれているからだろう。
ところが、日本の政治家で自伝を書ける人がいない。
ゴーストライターに頼っている。そして、本を読む愉しさも知らず、文を書けない。
西洋では、まさしくそれは二流の人であるということを意味する。
かの英国の首相チャーチルは自伝を書けた。
日本の政治家で、自分のことを書ける人がいるだろうか。
本を読む愉しさも知らず、文を書けないで、政治家がつとまるかという話しになる。
ところが、日本の社会では作家が二流の人と言われ、政治家が一流。
ジャーナリストは社会からはじき飛ばされた人と思われている。これが日本という国の姿。
また、湯川さんは「本を読むことは密かな愉しみで、人と人をつなぐ」と。
書評「今週の書棚」を初めて新聞に設けた丸谷才一さんは「読書は快楽だ」といっていたという。
面白くなかったら、途中で本を捨てるのがよいと。
深く、いい話しが聞けた。窓の外でイカルが啼いていた。
帰り途、トチ餅を食べたくなり、村の店屋に寄ったが売り切れで草餅を買う。
ヨモギの香りも高く、美味しかったのは言うまでもない。