こんなメールをいただきました。
「はじめまして。 私は「鞘師勘兵衛の義」の三本柳が見ていた、
昼の雷景の永楽屋 小兵衛の直系の玄孫です。
私の実家 小山家は永楽屋の造酒蔵だったと聞いていました。
最近 永楽屋の事を調べたいと検索し、著書に出会い文芸館に行き、
本を見て驚きました。一度、お目にかかり お話しを聞きたいと思っています。
何故、永楽屋を題材になさったのか……明治の終わり頃に
酒蔵が腐り没落し、近年はサラリーマン家系になりました。
先祖の偉業をもっと知りたく思っております」以上。
こういうご縁にはびっくりさせられます。
永楽屋 小兵衛は実際にいた人物であることを調べて知っていましたが、
登場させたのはまったく偶然。
永楽屋という名前と酒の銘柄「菊水」が好きで選んだだけでした。
まさか、直系の玄孫の方が当地におられるとは…
悪く書いていなくてほっとしました。二百年ほどの前の人だったのに。
このようなことがあることに、いくらフィクションであるとはいえ、
本当にわたしもびっくり。藩史に出て来る有名な人物でなく、
路地に生きる人を主人公にしてきたつもりだった。
ルーツ探しに、自分の顔を求めてたどる、
それぞれの家に小さな歴史があるような気がします。

永楽や