夕暮れ、ヤマガラの孵化し終えた巣箱の掃除をする。
巣箱は桂の枝にかけていた。高所が苦手なので、
家人が手を伸ばすのを、台を押さえるだけ。
開けてびっくり。苔がびっしり、ふかふかの布団のように
積み重ねられていた。いつの間に、苔をつまんで運んでいたのだろう。
その忙しい動きに、我が子を育てる親の心が偲ばれる。

巣の

もう一つ、驚かされたのは蜂の巣もあったこと。
ブーンと羽音を立てて、大きな蜂が一匹、慌てて飛び出す。
小さな巣だったが、蜂の子が五匹ぐらいいただろうか。
つまんで、金魚の餌とする。
ヤマガラが巣だった後に、入り込んでこしらえたものだろう。
雛は餌台に親鳥とともに飛んでくるが、
まだややこしい飛び方をしている。
猫に襲われたのか、数日前に玄関に灰色の小さな羽が散っていた。
自然の摂理と言ってしまえば、それまでだが…
襲われて命が断たれたとなれば、可哀想だ。