音楽堂コンサートに出かけて、
フォーレのレクエイムを聴く。
CDは持っていたが、この曲は、
初めてきいた生のクラシック演奏だった。
学生の時、樅の木の横にあるチャペルの前を通った時に、
配られていたプログラムを見て、
なんとなくチャペルの中に入った。
大学のオーケストラが演奏していた。
ホルンに続く、混成合唱。驚かすような音の急襲であった。
こんなクラシックは初めてである。
その頃はジャズに夢中であったから。
フォーレはピレーネ山脈の麓に生まれた、
敬虔なクリスチャン、フォーレ。
父と母が相次いで亡くなったときに、
哀しみにくれてつくったレクエイムだとか。
まさに現代音楽が登場する前に作られた曲。
「祈り」そのもの。レクエイムの中では
モーツァルトのものと共に名曲と思う。
音楽は手に持つこともなく、所有することがなく、
すぐに消えてしまうが、心に残ることがいい。
日本で言えば、天保時代から明治にわたり
生きた音楽家、フォーレ。今回聴いたのは、
東京混声合唱団、オーケストラ・アンサンブル金沢に
よるものだった。岩城宏之メモリアルコンサート。
帰り、駅の地下でおでんを食う。