今年のラ・フォル・ジュルネ金沢は、
人気がなかったと報道されている古楽アンサンブルを
中心に公演を回った。駅地下の「黒百合」で、おでんも食べた。
カルロス・メナのカウンターテーナが良く、ヴィヴァルディの
スターバト・マーテル、ラ・ヴェネクシアーナのモンティヴェルディ。
ロシアのタチアナ・Vが演奏するバッハの無伴奏チェロ組曲、
レ・ゾンブルのバッハ・王の主題に
よるトリオソナタ、これはバッハの中でも好きな
「音楽の捧げもの」の一曲。
エリック・ドルフィーが「音は消えてしまうものだ。だから永遠なのだ」
というようなことを「ラストデイト」で言っているが、その通りだ。
CDとは違う音が、心に響いて来た。音楽はいいものだ。
最後の日の公演、コンチェルト・ブタペストの
バッハの二つのヴァイオリンのための協奏曲は、
前夜、食い意地をはったせいか、腹が痛くなり行けなかった。
会場には行けなかったが、家にいてCDで聞いていた。
というよりも、頭には二つのヴァイオリンの旋律が流れ始めた。
行政は人の入りが悪かった古楽アンサンブルを
見直したいと言っているが、人がたくさん入れば
いいというものではない。
少数派の好みも大切にしてもらいたい。
行政の仕事は、コンサート会場を埋めることではないはずだ。

ジュネ金澤
新聞記事は、古楽のことを書いている北陸中日新聞より。