今朝から夏のように暑い。ぬいぐるみの個展に行く。
テーマは「白い街、黒い街」。
『ドシン、ドシン、頭の中に旅する街がやってきました。
今頃、どこにいるのかなぁ…』
作者の言葉である。
創った人は娘の友人で、小さな蔵を利用したギャラリーだった。
ぬいぐるみの形といい、色といい、実に面白い。
蔵の暗がりを利用した、フクロウや鼠たち。
動かすことがテーマでもあり、尻尾を動かすと、頭が動く。
深く沈んだ色、汚れた色が特異な雰囲気を醸し出す。

あやちゃん

童話の世界に登場してくる主人公たちばかり。
話しかけてくる鼠。一匹ぐらい家にいてもいいと思う。
語りかけてくると言うことは、話し相手になると言うことだ。
鼠が言葉を持つことでもある。自分だけの生き方でなく、
鼠の生き方を思いやる意味でもある。
ぬいぐるみを創ったのは、とくいあやさんだ。
いわば、旅に連れて行ってくれるぬいぐるみたちと言える。
今夜はどこへ連れて行ってくれるのだろうか。
彼女は東京で暮らすらしい。確かに、この感覚は東京のセンスでしか
わかってもらえないような気がする。いいことだ。
どんどん伸びていくセンスの創作人だと思う。